I belong to you and you belong to me
HCEは、ジェームス・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』から着想を得たMIRKO BUFFINIが紡ぐ香りの抒情詩。
フィネガンズ・ウェイクの主人公は酒場を経営する中年男。名前はハンフリー・チンプデン・アーウィッカー、しばしば「H.C.E」と略され、これは「here comes everybody」という意味でもあり、ジョイスの「l’everyman」を特徴付ける表現です。彼はどこにでもいる人物であり、同時に導き手でもある。すべての人や場所であり、小説の中にちりばめられた言葉遊びが彩る香りの世界です。